治療について
妊婦さんの口の環境をよくしておくことは低体重児出産や早産を防ぐことがわかっています。歯周病がある人はそうでない人の7倍も早産のリスクを伴ってしまいます。早産を3倍に増やしてしまう飲酒よりもはるかにリスクが高いのです。ぜひ、妊娠したことをきっかけに自分自身の健康管理の見直しとこれから生まれてくる赤ちゃんの健康管理をしていきましょう。マザークラスもぜひ、受講してください。
妊婦さんに気を付けて欲しいこと
すでにお腹の中では赤ちゃんの歯の形成も始まっています。これまで自分だけの体だったものが赤ちゃんの命、体、心も育んでいます。赤ちゃんのためにできること、これからの次世代のためにできること、自分自身のためにできること、たくさんの使命がありますね。健康というキーワードでは新生児のころからすぐに始めて欲しいことがあります。そこで、歯が生えるのは生後数か月経ってからですがその前に正しい知識を持っていていただきたいので当院では妊娠中に母親教室を開催しています。お母さんの歯の検診と妊娠中であることを教えてください。
赤ちゃんのときがもっともあごが発育します。
むし歯予防の前にすでに考えなければならないこと。それはあごの発育です。見た目がきれいな歯並びに育てるためだけでなく、しっかりと発育したあご、口腔は正しい呼吸をサポートし、鼻炎などの鼻疾患を予防し、のどの炎症を予防し、そこから派生する病巣感染を予防します。また、しっかり発育した口腔は姿勢にも関係し、猫背なども防ぎます。しっかり噛んでいくことが大事ですが実はその前の哺乳の仕方が大きく関係します。
離乳食準備期
味覚の形成や今後の食生活の嗜好などの方向づけがされる大事なとき。初めから甘党にしない、まちがった食生活に足を踏み入れないのが食生活の改善への一番の近道です。